ウィンスローから40号を15分ほど戻って、アリゾナ大隕石孔*へ行く。
今から5万年前、直径45m、重さ数十万トンと推定される隕石がここに衝突して、 この大きなクレーターが出来た。クレーターの大きさは、径1.2km、深さ200mにもなる。 この大きな隕石孔を目の前にして、宇宙の不思議にしばし思いが及ぶ。
大人1人12$の入場料は、現実に引き戻されるがーーー。
クレーターの反対側には、アリゾナで一番高いサンフランシスコ山塊のハンフリー峰(3851m)がまだ雪を被ってきれいに見える。
ここから40号を東に行き、ホルブルックで180号に降りて、化石の森国立公園*の南口から公園に入る。 公園入り口の手前に、ナバホの人がやっているお土産屋さんがあり、珍しいので化石になった木を買う。 これは、民地から採取されたもので、公園に持ち込むため、領収書をしっかり書いてもらう。
この化石の木は、2億2500万年前の三畳紀に繁っていたAraucarioxylon や Woodworthia などの針葉樹が倒れ、
沈泥や火山灰が覆い空気を絶って埋めてしまった。そこに徐々に珪素Si が染み込み、炭素C を置換して、石英の木(珪化木)になったものである。
化石の森といっても、雨量の少ない半砂漠で、生きた木は見渡す限り殆ど見られない。大きな木は アゲイトブリッジにユタジュニパーが生えているのが見られたのみ。
反対に、草は、かなり生えていて、特にプリムローズが平原いっぱいに白い花を咲かせていてきれいだ。
地層も面白く、テピと名前が付けられた丘は、鉄分で赤いシルトストーン層、白色の砂岩層、黒灰色の粘土層と色とりどりの地層がハッキリ見てとれる。
公園の北部には、もう化石の木はなくなり、赤い地層がきれいなペインテッドデザートが出てくる。
公園の北出口には、大きなインフォーメイションセンターがあり、レストランやギフトショップもある。 このギフトショップの珪化木の方が南口のお土産屋さんより安く失敗したと思ったが、道順から南から入らなければならず、 仕方なかった面もある。
北出口から、40号から191号に入り、直線が十数キロも続く道をオートクルーズをセットして、 アクセルもハンドルも殆どさわらず、2時間でチンリーについた。
といってもここナバホインディアン居留地は夏時間を採用しており、アリゾナ州は夏時間を採用していないので混乱する。 今日もベストウェスターンのキャニオンデシェイインに泊まる。 ここは、人口5千人の小さな町で、モーテルが3軒のみ、レストランも殆どないので、宿泊するキャニオンデシェイインで夕食にする。 このナバホインディアン居留地は、ここの法律で酒が禁止されており、夕食にビールが飲めない。宿泊料の水準も高く、1泊80$。
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