朝食は昨夜のポテトに宿のコーヒーで終わり、キーを宿事務所のポストに投げ込んで6時45分に出発。
州道44号線を西へ32マイル、約1時間でシーニクの街へ。街と言っても開拓時代そのままの廃店やガスステーション1軒、商店1軒があるだけ、ゴーストタウンみたいで人の気配がない。
ここから27号線で南へ向かい、すぐにシープマウンテンへ行く未舗装道路へ左折、途中野生らしい馬の群れに出会って、渓谷沿いの道を約30分でシープマウンテンの台地へ上がった。
しばらく標高1000mの台地頂上からの景色を楽しみ、元の道27号線へ戻る。
バッドランズ公園南部のホワイトリバービジターセンターに9時前に到着、センターのオープンは9時からと思って少し待ったが、誰も来ないのであきらめて出発。 後で調べてみたらこのセンターは10時からのオープンであった。スタッフはオグララのスー族の人たちだといい、冬期は閉鎖される。
このセンターから右折して、公園の南端沿いに西2号線をバッファローギャップへ向かう。ところが、40号線との交差点に進入禁止柵があり、2号線(656号)をまっすぐ西には進めなくなっている。
迂回路は右へ40号線方向になっているので右折、迂回路が近くにあるのかと探しながら行くも、そんな気配もなく、仕方なく40号線を北上、バッドランズ国立公園西端部を通過して、
牧場の多いレッドシャツ付近を経てヘルモサへ大廻りとなってしまい、だいぶ余計な時間をくってしまった。
結局、ヘルモサから36号線をブラックヒルへ向かうことになった。
ブラックヒルの森林地帯に着いたところが、カスター州立公園の入口でここで州立公園への入場料15ドルを取られる。有効期間は1週間で半券をフロントガラスの右に張っておくよう指示される。
道は自然に国道(インターステイツ)16Aになり、この16Aと州道87号との交差点を左折、南へ森林地帯の中を進む。途中ブラックヒルの展望台になるクーリッジ山への登山道路が出てきたので
そちらへ向かい、クレージーホースの岩山などやブラックヒル全体の概観を見ることが出来た。遠く今朝来たバッドランズの大きな台地も見える。
山頂を11時半に出発、87号線に戻り、森林と草原のまるでパッチワークのような景色の中を一路ウンドケイブ国立公園へ、道端の草原にバッファローが単独で一匹、草を食んでいた。
*ウンドケイブ国立公園ビジターセンターへ着いたのは12時20分、センターでガイドツアーの時刻を聞くと13時のナチュラルエントランスツアーがあるという。
料金はシニアー(Golden ageと表示されていたが)の証明があれば、半額の6ドル、早速申し込んでセンター下の東屋で待つ。
ガイドのレインジャーが現れたのはぴったり13時、すぐに自然の洞窟入口に案内してくれたが、
そこは直径50cm位の小さい穴で、レインジャーがリボンをかざすと、穴から風が吹いていてリボンが舞う。
これがウインドケイブの名の由来だそうだ。
こんな小さい入口では太った人は入れないと心配したが、ちょっと離れたところに鍵の掛かった人工の入口があり、そこから洞窟ツアーの開始。階段や歩道が整備され、 それに沿って下っていきながら要所々々でレインジャーが説明してくれるが、地質の専門用語が多いのかほとんど聞き取れないので、もっぱら見ることに専念。普通の鍾乳洞と違って Box Work と呼ばれる蜂の巣状の翼のある構造物が目立つが、驚くことにこれは洞窟の出来る前から地層にあったものだという。 洞窟そのものも出来たのは3億年以上前と推定されているから驚きであるが。
かなり深く下ったので帰りの登りが大変だと案じていたら、何のことはなく登りはエレベーターがあってものの1分くらいで地上へ戻れた。ツアー時間は1時間15分で14時20分には終了、 パーキングの横で持参のバナナやビーフジャキーで遅い昼食を摂った。
今夜の宿泊地カスターを目指して国道385線を戻るが、89号線と重なるあたりは大きな山火事があったらしく黒焦げの森林がかなり見られた。
この地域も雨が少な目で火事が多いようだ。
このブラックヒルの森林のマツは殆どがポンデローサパインで幹の赤褐色が日本のアカマツに似ている。
ブラックヒルのほぼ中心になるカスターに着いたのが午後3時半過ぎ。
宿は予約していないので街に入って最初に目に入ったComfort Innに行ったが、本日は空きはないとのこと、
向かい側に米国では前は割と良く泊まっていたベストウエスターンの看板を見つけて聞いてみたら部屋はあるとのこと、
朝食付きで103ドルとやや高いが他を探すのも面倒でここに決定。
本日は交通止めで大廻りをして約170マイルも走ったので、やや疲れ気味で部屋に入って早速昼寝。
目が覚めたらもう午後5時半で、夕食は一番近いこのモーテル経営のキャプテンズテイブルレストランへ。
昨日のようなステーキでは大きすぎるので、メニューをじっくり見たらSnow Crub(ホンズワイガニ)があった。1ポンドで23ドルとステーキと同じ値段はしたが、
これとビールを注文、一匹半の蒸したホンズワイガニが出てきた。熱い溶かしバターに浸けて食べるのだが、これが中々美味しく、満足な夕食となった。
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