平成27年度調査研究報告
民有林の視察
平成27年7月15、16日、吉田理事長、杉浦常務理事が新潟県魚沼市の民有林を視察した。魚沼市には80,154haの森林が存在するが34%が国有林で民有林は市有林(約18,650)を含め約53,000haで66%を占めるが、当地も全国各地と同様に森林、林業関係の経営は厳しい。ただ、山菜の生産地であるから、山菜は民宿をはじめ地域住民の生活に役立っている。山菜、きのこの発生環境を維持するための森林保育の必要を痛感した。
高俣山林に山菜、きのこなどの特用林産物導入は、地利、地勢その他から検討して不可能と判断した。
平成26年度調査研究報告
民有林の視察
平成26年4月26日群馬県東吾妻町に存在する内山右之助氏の山林を当財団の山林経営の参考にするために杉浦常務理事が視察した。
内山氏の山林は約420haで、カラマツ、ヒノキ、スギを中心とした人工林が全体の約40%を占め、残り60%はコナラ、クリ、サクラなどの落葉広葉樹林である。
人工林は35〜40年生林で現在は間伐を中心とした施業を行っている。広葉樹林は約70%が60年生以上を占め人工林の造成困難地が多いため、現在は拡大造林よりも広葉樹林の保護に務めている。
内山氏の山林は当高俣山林に比較して面積は約5倍で広い。従って作業道は総延長40q、人工林は200m/haである。
高俣山林の人工林は、立地条件は内山氏の山林より勝っているが作業道は少ないので今後は作業道の作設を学びたいところである。